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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第7章
「あんっ……あ、あ、やぁ、入って……ああっ!」
(「入って」……!? えっ!? 入ったの? あんなに大きなものが――っ!?)
麻美の艶っぽい嬌声に、ヴィヴィはびくりと震え。
鼓動の速さがピークを迎えた心臓に、更に熱が上がるのを感じた。
部屋の空気は寒く感じるのに、何故か身体の奥は 熱くて熱くて堪らない。
「すごい、麻美さんのナカ……」
そう辛そうな声を上げた匠海は、しばらく何かを我慢しているようだったが、
やがて麻美の腰を掴むと、ゆっくりと上下させ始める。
「あっ あ……っ あぁっ!」
注挿が繰り返される度に、麻美の咽喉の奥から声が漏れ。
そしていつの間にか、自分で腰を振るうようになっていた麻美の好きなようにさせ、
匠海はあたかも王者の如く、彼を貪る麻美を不敵な笑みを浮かべて見つめている。
その目線は淫秘で、ヴィヴィにはとても爛(ただ)れて見えた。
(……お、兄、ちゃん……?)
「あ、すご……あんっ やあ……あぁんっ」
「ここ、いいんですか?」
麻美の腰を引き寄せ、スカートを捲りあげた匠海の長い指が、麻美の白い尻に食い込み。
そして最奥を穿つように腰を密着させると、小刻みに動き始めた。
「……っ!! はぁっ や、ダメ、ダメっ、駄目ぇっ!!」
「奥、好きだよね、麻美さん?」
まるで苛めるように、執拗に腰を擦り付けていた匠海に、麻美が切羽詰った悲鳴を上げる。
「やぁ、イっちゃう、イっちゃうよぉ~~っ!!」
今までの大人びた態度とは異なり、やけに子供っぽい声を上げ悶える麻美。
(……? イく……て、何?)
麻美の言葉に疑問を感じる一方、ヴィヴィの頭は徐々に痛みを訴えてきた。
熱が上がり始めたのだろうが、だからといって2人から目をそらせる筈も無い。
なにせ、BSTでは「性行為は男女が生殖器を繋げ合わせ、精子の授受をして終わり」だったのに、
どうやらそれだけでは無いらしくて。
「イって下さい、麻美さん」
余裕そうに麻美にそう命令した匠海は、麻美の膣内から己をずるずると引き出す。
初めてヴィヴィの瞳が、二人の結合部を捉えた。
麻美の愛液で、ぬらぬらと厭らしく光る狂暴そうな匠海の欲望は、
ぬぷぷと卑猥な音を立て、また麻美の中を擦りあげていた。