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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第7章
「そこ、ダメっ だっ あぁああっ……っ!!」
髪を振り乱しながら喘ぐ麻美を無視するように、匠海は下から腰を突き上げる。
パチュパチュと、艶めかしい音が幾度かした後、
「イクイクイクっ……っ!!」
そう悲鳴を上げた麻美は、急に仰け反るようにして、びくりと大きく震えた。
匠海が「くっ」と苦しそうな声を上げ、目蓋を閉じ、何かに耐えていて。
その後、がくがくと小刻みに震えた麻美。
やがて、操っていた糸が切れたかの様にぐったりすると、匠海に凭れ掛かり動かなくなった。
(え……っ!? な、何……? い、今のが……『イク』って、こと、なの……?)
目をそらす事も出来ず、一部始終を見せられてしまったヴィヴィは、混乱しながらもそう悟った。
そんな妹の目の前。
匠海は少し乱暴にも見える動作で、気を失った麻美をソファーに横たえると、
急いでその中から己を引出し、その陰茎を二三度しごくき。
先端から、麻美の太ももの上に、白濁の何かを吐き出した。
「……ぁっ ……はぁ、はぁ……」
目蓋を閉じ、端正な顔をうっとりと歪める匠海には、
ヴィヴィが今迄に目にした事の無い、まるで滴り落ちる様な色香を漂わせていた。
(お……兄ぃ……、ちゃん……?)
ヴィヴィは、がんがんと痛みを訴える頭を抱えながら、熱に浮かされたように心の中で呼びかけたが、
やがて ずるずると膝をつくと、その場に突っ伏すように倒れ。
そして、意識を失った。