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第43章 　 　 　　　　　　

「ヴィ、ヴィ……」

　実の妹が、自分の陰茎に自らの性器を擦り付けながら達するという信じられない光景に、匠海は茫然自失のていでヴィヴィを見ていた。

　なんとか悦楽をやり過ごしたヴィヴィはゆっくりと息を整えると、潤んだ瞳で匠海を見つめる。

「ご……ごめん、ね……ヴィヴィだけ、気持ちよくなって……でも、もう……大丈夫だと思うから……」

　途切れ途切れにそう呟いたヴィヴィの言葉に、匠海が眉間に皺を寄せてピクリと反応する。

「え…………？」

　匠海の戸惑った視線から目を逸らすことなく、ヴィヴィは匠海の腹筋に置いていた両手を離すと、ナイトウェアの裾をまたたくし上げた。

　ゆっくりとヴィヴィの白い太腿が露わになったかと思うと、その先にある匠海の陰茎とヴィヴィの秘所が蜜で濡れそぼった卑猥な光景も露わになった。

　達したことでさらに分泌されたヴィヴィの蜜が、ベッドサイドのランプの光を受け、その金色の恥毛と匠海のはち切れんばかりの昂ぶりをぬらぬらと光輝かせる。

「凄い、ね……」

　ヴィヴィはうっとりとした表情でそれを見つめると、裾を握っていた両手をクロスさせてゆっくりとたくし上げていく。

　引き締まった腹が見えたかと思うと、その上にある白い膨らみが、金色の髪の心もとない遮りだけで外気に晒される。

　躊躇なくナイトウェアを脱ぎ捨てたヴィヴィは、それをベッドサイドに落とした。

　パサリという頼り気ない音が匠海の鼓膜を揺らしたが、そんなことは耳に入っていなかった。
　
　目の前に、生まれた頃から可愛がり慈しんできた妹が、裸体を晒し熱っぽい瞳で自分を見つめている。

　そして互いの性器は繋がっていないとはいえ、近親相姦一歩手前の卑猥な交わりをしていた。

　快楽を貪る妹から分泌された多くの愛蜜と、抜けるほど白い肌の上――小ぶりだが形の良い二つのふくらみの先で、ツンと尖った薄紅色の乳首。
　
　見てはいけないと頭では分かっているのに、匠海はヴィヴィの媚態を凝視していた。

　匠海の視線が自分の躰に注がれていることを感じたヴィヴィは、そこで初めて少しの恥じらいを見せた。