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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章           

「胸……小っちゃい、よね……? でも、これでも高校生になって、ちょっとは、大きくなったの……」
 
 目の下を赤くして小さな声でそう言ったヴィヴィに、何故か匠海の昂ぶりがびくびくと震えた。

 その反応を触れ合った股下で感じたヴィヴィは、さらに匠海を誘惑する。

「ヴィヴィの胸……触ってくれる――?」

「―――っ!?」

 ここまでヴィヴィの行為をはね付けてきた匠海がそんなことをする筈もないのに、そう口にしたヴィヴィに匠海は絶句すると、首を横に向けて視線を逸らした。

「馬鹿っ! 早く服を着ろっ そして俺の上から退けろ!」

 声を荒げてそうヴィヴィを叱咤した匠海だったが、すぐ目の前にいる今のヴィヴィには効果はなかった。

 それどころかその行為はエスカレートしていく。

 乱れて胸に掛かっていた金髪を指先で払うと、その指を自分の白皙の胸へと伸ばす。

 右手で自分の形のいい胸を下からすくい上げるように揉むと、左手を伸ばして横を向いている匠海の頬に添え、自分のほうへと向かせる。

「見て……大きくないけれど、結構柔らかいよ……って、ヴィヴィも初めて、こういう風に自分で触ったけど……」

 強引に顔をヴィヴィのほうへと向けられた匠海の目の前で、ヴィヴィが右手でやわやわと自分の乳房を揉みこんでいた。

 小さなヴィヴィの手にすっぽり収まるそれは、細い指の間でむにむにと形を変えていく。

 その先の尖りに指先が触れた途端、ヴィヴィの壺口がひくんと疼いた。

 その微かな刺激にも、匠海の陰茎はびくりと反応を示す。

「やめ……ろ……」

 目をそらすことも出来ない匠海は、掠れた声でヴィヴィを制止することくらいしか出来なかった。

「ヴィヴィ……嬉しい……お兄ちゃんが、ヴィヴィのことを見て、こうやって感じてくれるなんて……」

 そう可愛らしくはにかんで言うヴィヴィと、先ほどまで匠海を痛みと快楽で弄んでいた冷酷なヴィヴィと、どちらが本当のヴィヴィなのか――匠海の頭の中は混乱を来していた。

「だから――」

 ヴィヴィは言葉を続けながら、何を思ったのかゆっくりと腰を上げる。

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