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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第48章             

 上から聞き返してくる匠海に、ヴィヴィは横を向いたまま瞼を閉じて小さく呟いた。

「ヴィ、ヴィの、恥ずかしい……ところ、触って……っ」

「本当に、淫乱だ」

「……――っ」

 自分で言わせたのにそう冷たくヴィヴィをなじった匠海は、それでもヴィヴィが望むようにしてくれた。

 ヴィヴィの良いところを亀頭で抉る様に突きながら、クリをくにくにと可愛がる。

「あっ 突いちゃ……っ、あぁんっ! あ、あぁっ、ダメっ やっ おかしく、なっちゃっ……!」

 匠海の固い切っ先が自分の弱い部分を抉る度、ヴィヴィの細い腰ががくがくと戦慄く。

「イったら駄目だぞ」

「―――っ!?」

「俺が良いというまでイクな」

「あぁっ や、やぁんっ! 腰、止めてっ ひっ、ひぅう……っ」

 匠海の命令に背きたくなく必死にそう訴えるヴィヴィを、当の匠海が聞き入れずに挿入を繰り返す。

「イっ、ちゃ……っ 待っ……! 待っ、て、待ってっ や、やぁあっ、あ、あああぁんっ ……――っ!!」

 ヴィヴィは声にならない悲鳴を上げて、達してしまった。

 イった後の膣壁が、びくびくと大きく痙攣しながら、匠海のものを咀嚼している。

「イクなって言ったのに」

「……ごめっ……なさ、い……」

 もう意識が朦朧としているヴィヴィは、それでも兄の命令を守れなかったことに対して謝った。

「もういい」

 匠海はそう切り捨てるように言うと、少しだけ落ち着きを取り戻した様子のヴィヴィの膣内を、浅いところでゆっくりと挿入を再開した。

 それは絶頂を迎えたヴィヴィには、とても心地いい甘ったるいくらいの刺激。

 先ほどはクリを弄られないとさほど感じなかったヴィヴィの膣内が、擦れるだけで少しずつ気持ちよくなっていた。

 そして、徐々にヴィヴィの中に疑問が芽生えていく。

 ヴィヴィはもう何回も達したのに、匠海は一度も達していない。

(え? な、なんで、ヴィヴィばっかり……?)

 その事実に急に動揺し始めたヴィヴィが、恐る恐る口を開く。

「お兄、ちゃん……?」

「何?」

 見下ろしてくる瞳は最初と変わらず冷たいまま。

「あの……お兄ちゃんが、したいよう、にして……? ヴィヴィ、大丈夫だから……」

 そう感じていたことを伝えてみるが、匠海は口の端で嗤った。

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