この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第48章
「馬鹿か。奥を突かれると痛いくせに」
「だ、大丈夫!」
(バレてたんだ……)
ヴィヴィは一瞬驚いたが、それでも必死に匠海を見つめる。
「じゃあこれは?」
匠海はそう言うと、ゆっくりとヴィヴィの中を進んでいく。
そして亀頭がこつんと何かに触れたところで、腰を止めた。
ほんの少しだけ挿入を浅くした匠海は、クリトリスに指を添えると、膣に収めたものをゆっくりと抜き差し始めた。
「あぁっ あ……はぁ……んっ あぁあん……」
「痛くないか?」
匠海が動きながらヴィヴィに確認してくる。
「うんっ あ、あぁん……気持ち、いっ……はぅ……あぁあ……ひゃぅ……」
ヴィヴィは匠海のシャツに包まれたたくましい腕に、きゅっと縋る。
ちゅぷちゅぷと卑猥な蜜音が、寝室に零れ始める。
それにさえ恥ずかしさが募り、ヴィヴィがぎゅうと匠海の昂ぶりを締め付けてしまう。
「ヴィクト、リアっ……いいよ……凄く……っ」
匠海が苦しそうにそう呻く声に、ヴィヴィはぱっと匠海を見上げた。
(―――っ!)
受け止めるのを躊躇しそうなほど真っ直ぐ、他の誰でもない自分へと注がれる、熱っぽい匠海の瞳。
「お兄、ちゃんっ あ、大好、き……っ」
ぞくぞくと何かがヴィヴィの背筋を這い上がっていく。
「ほら、俺のをいっぱい銜え込んで、気持ちよさそうだ」
膝を抑えていた掌でヴィヴィの薄い腹の上を、匠海が何とも言えない満足そうな表情で撫でる。
そこにあの匠海の逞しいものが、ほぼ全て納められているなんて、ヴィヴィには信じられなかった。
けれど、匠海に擦られまくって充血したヴィヴィの敏感な粘膜は、そこに匠海がいることを狂おしい程伝えてくる。
「あんっ、あ、いっぱ、い、……ヴィヴィ、の中、……あぁん、入って……るっ」
「そうだ、俺の、気持ちいいか?」
匠海の言葉に、ヴィヴィはこくこくと頷いた。
躰の中心に有る筈のないマグマの様な熱い何かが震え、限界が近いことを知らせてくる。
「あ、お兄、ちゃっ……お兄、ちゃんのっ……ああっ あ、やぁっ、あぁああん――っ!!」
ヴィヴィは匠海の両腕に必死に縋り付きながら、その昂ぶりを締め付けて達した。