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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第50章
匠海がベッドヘッドに凭れ掛かっていた上半身を少し横たえ、ヴィヴィが動きやすいように体制を変える。
下から見上げられるような格好になったヴィヴィは、さらに羞恥心が高まったが、匠海の引き締まった腹筋に両手を添えるとゆっくりと腰を動かせ始めた。
もうこれ以上ないほど固く張りつめた匠海の陰茎全体を可愛がるように、自分のひく付き始めた膣口を擦り付けていく。
膣口だけを擦り付けているつもりが、その横に広がる秘唇もあふれ続ける蜜で濡れそぼり、それが匠海のものに張り付くようだ。
時折止まって自分の膣口に匠海の亀頭を押し付け、捻じ込むように圧迫すると、匠海が小さく息を乱したのが伝わってきた。
前後の摩擦に何度かそれを繰り返すと、匠海が満足そうに見上げてくる瞳と視線がかち合い、ヴィヴィは頬を染める。
腰で円を描くように動かしてみると、腕を伸ばしてきた匠海に腰を掴まれ、ぐりぐりと擦り付けられ、ヴィヴィが快感に喘ぐ。
「あぁっ あ、あんっ お、兄ちゃんっ あ……、ん~っ やぁんっ」
「ヴィクトリア、自分で胸触ってごらん」
「や、あんっ は、恥ずかしい、もんっ」
何故か匠海が優しくそう諭すように言ってくるが、ヴィヴィはさすがに恥ずかしすぎて、可愛い声を上げて拒む。
「俺の命令が聞けないのか?」
次に掛けられた言葉は思いのほか厳しい色を含んでおり、ヴィヴィの顔が強張る。
(命令……聞くけれど……でも……)
「……き……」
「き?」
「嫌いに、ならない? こ、これ以上……」
泣きそうにくしゃりと顔を歪ませてそう聞いてくるヴィヴィに、匠海は、
「それどころか、好きになるかも」
と甘い声で囁いてくる。
(そんなの……絶対、嘘、だ……)
ヴィヴィはそう頭では分かっているのに、匠海に少しでも好きになってもらえるならと、躰は素直に命令に従った。
匠海の腹筋に添えていた手を片手だけ上げると、恐る恐るその小さな膨らみに這わせる。
自分の小さな手にはちょうど収まるサイズの乳房を、ヴィヴィは揉み始めた。
掌よりもしっとりしていて少し冷たく感じるそれは、指の間でふにふにと形を変える。