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第50章 　 　 　

　つんと尖って痛いくらいの乳首がたまに指に触れると、腰がぞくりと戦慄く。

「ヴィクトリア、両手で」　

　匠海はそう命令すると、少し横たえていた躰を、ヴィヴィを腰に乗せたままずり上げ、再度ベッドヘッドへと凭れ掛かった。

　匠海の顔が真正面にある状態で、ヴィヴィは羞恥に耐えながら、自分の両胸を揉み始める。

　それと同時に匠海がヴィヴィの腰を掴んでいた手を動かし始めた。

「あ、あんっ　ひやぁん……っ　あ、あ、強、いっ」

　クリトリスがぐりぐりと擦り付けられ、ヴィヴィの華奢な体が強すぎる刺激に、びくびくと跳ね上がる。

「ほら、もっと見せつけるように揉みなさい」

「あんっ、こ、こう……？　ぁんっ　あ、あぁ……んっ」

　下から救い上げるように乳房を揉んでみせると、匠海が顔を寄せてきて、その先端の尖りに吸い付いた。

「あぁああんっ　あっ　だめぇっ、ひやぁんっ　あ、あ、あっ」

　ヴィヴィの躰をびりびりと快楽が突き抜ける。

　もう自分の胸を揉むことすらままならず、ヴィヴィが細く白い背をしならせる。

　それがまるで匠海に胸を突きだすような体制となり、さらに強く乳首を吸われた。

「あっ　待っ、……っあ、あぁん、やぁ、やぁあ……っ」

　匠海の頭に縋り付くヴィヴィの腰を、兄が激しく自分に擦り付ける。

　ぐちゅぐちゅと蜜を纏った擦れあう音が寝室に響き、徐々にヴィヴィの躰も限界を迎えた。

「あ、イっちゃ、うっ　……あ、あ、あっ　お兄ちゃっ、ひやぅ～～ぁっ！！」

　何も納めていない膣がきゅうと縮み上がるのを感じながら、ヴィヴィは果てた。

「罰を与えているのに、勝手にイくな」

　イったばかりでぶるぶると震えるヴィヴィの上半身を、自分の胸に凭れかけながら、匠海が呆れたように呟く。

「あ……ごめん、なさい……」

　そう口では謝るものの、その後数分震えが止まるまで動けなかったヴィヴィを、匠海は突き放そうとはしなかった。

　落ち着いたヴィヴィが恐る恐る匠海から躰を離すと、まっすぐにその灰色の瞳が射抜いてくる。

「自分で入れなさい」

「……――っ」

　ヴィヴィが息を呑んで、小さく身じろぎする。

（本当は、凄く、恥ずかしい……けれど……）

　もうヴィヴィの蜜壺は、はしたない蜜が滴り落ちる程、熟れていた。