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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章
それを満足そうに見つめていた匠海は、もう充血して起ち上がったクリトリスを指先で摘む。
「やあっ だ、だから、それっ ダメっ あ、ああぁっ 強っ いぅっ 」
泣き声のような喘ぎを上げるヴィヴィの訴えも聞かず、匠海は自分の舌をヴィヴィの蜜壺へと捻じ込んだ。
「ひぅぅううっ!? あ、あぁあんっ なかっ あんんっ お兄ちゃん、のっ」
(あぁ。お兄ちゃんの舌が、厚い舌がいっぱい……。ヴィヴィの膣の中、舐めてる……っ)
たまに摘ままれたクリをきゅっと擦られると、ヴィヴィの蜜壺がきゅうきゅうと匠海の舌を締め付けているのが分かる。
そしてその舌は何故か執拗に後ろ側――つまりお尻側の膣の入り口を舌先で抉り始めた。
「あ、ああぁんっ それ、キュンキュン、するっ や、ダメっ あ、ああんっ やぁああんっ」
何故かそんな所を抉るように舌で擦られると、腰が疼いて仕方がなかった。
(やっ 足りないっ なんか、舌じゃやだっ そこ、を、お兄ちゃんの逞しいので、いっぱい擦り付けて欲しいっ)
「お兄、ちゃぁん……ヴィヴィ、もう……っ!」
けれど匠海は膣口の後ろ側を、舌先でぐりぐりと抉り続ける。
(気持ちいいっ それ、凄くっ でも、それされると、奥が物凄く疼いて。頭がおかしくなっちゃいそうっ)
舌じゃなくて匠海のものが欲しいのに、口にするのが物凄く恥ずかしくて、ヴィヴィは狂ったように金色の頭を振る。
「あ、助けてっ やぁんっ あ、あっ 苦しっ おかしく、なっちゃうぅっ!」
自分で抱きしめている両膝が、がくがくと震えているのが分かる。
イきたいのに、その刺激だけじゃイケない。
吐き出すことのできないずぐずぐとした熱さだけを、腰に蓄積させていくその愛撫に、ヴィヴィの理性が崩壊した。
「お兄ちゃんっ 欲、しいっ お兄ちゃ、ぁあんっ お願いっ!」
(お兄ちゃんの、逞しいので、ヴィヴィの中、貫いてっ)
ようやくヴィヴィの膣から舌を抜いてくれた匠海は、口元を手で拭うと、妹の顔を覗き込んでくる。
「エロい顔だな……。ほんの数時間前まで、あんな大観衆の中、純粋無垢な表情で踊っていたのにな?」
(……お兄、ちゃん……?)
もう快楽の虜になっているヴィヴィは、匠海に言われたその言葉の意味が、理解できなかった。