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第60章 　 　　　 　　　

「あ、あ、あっ　見える……おにいちゃんっ　あ、やぁんっ」

「ちゃんと見ながらイくんだよ？」

　ヴィヴィはその命令に小さく頷きながら、血管の浮き出た匠海の陰茎をうっとりと見つめる。

（あんな、太いの入れられて、長いの入れられて、ヴィヴィっ　イっちゃう……っ）

「うんっ、お兄ちゃんっ　あ、あぁんっ　……――っ　あ、あぁああんっ」

「ヴィクトリア、凄いよっ」

　自分の膣内がまるで搾るように締まり、匠海の陰茎の形を脳に信号として伝えてきた。そして、

「ひゃああっ　……――っ　あ、あーっ、ぁあー、ぁあ――っ！！」　

　ヴィヴィは享受できないほどの刺激に、苦しそうに眉間を寄せ、その灰色の瞳を細めながらも、二人の結合部を見ながら達した。

（気持ちいいっ　あぁあんっ　すごいっ　凄いよぉっ　脳みそ、溶けちゃいそう……勉強したこと全部、消えちゃいそうっ！）

　ヴィヴィの締め付けがきつ過ぎるのか、匠海は腰を止めて、ヴィヴィのイっているそこを苦しそうに見つめている。

（凄い……お兄ちゃんの、きゅうきゅう、締め付けてる。びくびくしてるっ、ヴィヴィの入り口……やんっ　やらしいよぉっ）

　その視覚的な刺激にも、ヴィヴィの躰はさらに快感が増すようだった。

　がくがくと震え始めたヴィヴィの華奢な腰を匠海がぐっと掴み、がむしゃらに突き上げてくる。

「ヴィクトリアっ　あ、……っ　イっ……く！」

　匠海がそう苦しそうに言いながら、ヴィヴィの最奥に己の亀頭を押し付けた。

　鏡の中の兄妹の腰が隙間なくぴったりと合わさり、匠海の長い陰茎も全てヴィヴィの膣内に収められていた。

「あぁんっ　あ、深っ、お兄ちゃっ！！」

　痙攣して敏感になった子宮口が、そこに匠海の飛沫を感じ取りヴィヴィに伝えてくる。

（全部入ってる、お兄ちゃんのっ　ヴィヴィの一番奥で、いっぱい出されちゃってる、気持ちいい……っ）

　びゅびゅっと子宮口にかけられる度、躰がぴりぴりして気持ちいい。

「はぁっ　あ……、ひっ　うぁっ　ぁ、ぁあっ」

（こんなのっ　凄い、すごいよぉ……っ　また、イっちゃってるみたいっ）

　もうさすがに耐えられなくて、ヴィヴィはぎゅうと目を閉じ、背を弓なりにしならせた。