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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章
視覚の情報が無くなることで、余計、膣に収められたままの匠海の形が鮮明に分かる気がする。
ヴィヴィの腰を掴んでいた匠海の片手が離れ、妹の細い顎を捉え、後ろを向かせる。
後ろからヴィヴィの唇を奪ってきた匠海は、まるでヴィヴィの今の膣内の様子をそこで再現するかのように、ねっとりと舌を絡ませてきた。
(あぁっ ヴィヴィ、気持ち良すぎて……もう、倒れそうっ)
眩暈がしそうだった。
口内の粘膜を擦られると、その刺激が膣粘膜に直結し、既に達した匠海の陰茎に「もっともっと」とおねだりするように蠢いているのが分かる。
しばらく余韻を楽しむようにヴィヴィの中に入ったままだった匠海は、妹から唇を外すと、やがてにゅぽっ と卑猥な音を立てて陰茎を抜き取った。
「ぁあんっ」
ヴィヴィはまるで残念そうにそう喘いでしまった自分に、恥ずかしくなって頬を染める。
鏡の中、少し硬度を無くした匠海の濡れそぼった陰茎が、ふるりと宙で揺れている。
(あんなに長くて太いもの、ヴィヴィのあそこに、入れられてたんだ……)
「ヴィクトリアの下の口、まだひくひくしてる。物欲しそうにも見えるね」
耳元で耳たぶを舐めながら喋る匠海の声が気だるげで、ヴィヴィの体がふるりと震える。
「い、言わないでっ」
ヴィヴィはその光景も、先ほどまでの乱れすぎた自分も恥ずかしすぎて、ぱっと鏡から視線を外した。
「駄目だよ、まだ見てないと」
匠海はそう言うと、またヴィヴィの顎に指を添え、鏡のほうへと向けてくる。
「え……?」
(これ以上、何を見るの……?)
不思議に思ったヴィヴィの視線の先、もう片方の手を妹の秘所へ伸ばした匠海は、白い恥丘を指先で横へと引っ張った。
「ほら、見てごらん? 溢れ落ちてきたよ、俺のが」
匠海の指摘通り、先ほどまで兄の太い陰茎を銜え込んでいた為に少し解れたヴィヴィの膣口から、とろりと白濁が零れ落ちてきた。
「あっ やぁっ、見ないで、お兄ちゃん、見ないでっ!」
あまりに卑猥すぎる光景に、ヴィヴィは必死に匠海に言い募る。