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第61章 　 　 　　

「お兄ちゃっ　イっちゃうっ　ヴィヴィ、もっ　ダ、メっ　ぁああんっ！！」

「ああ、一緒に……っ」

　匠海はそう言うと、ぎゅうっとヴィヴィを後ろから抱き込んだ。

　そしてあと少しだけ収められていなかった匠海の陰茎を、文字通り力ずくで最奥まで押し込まれ、

「ひゃぁぁああああぅうっ！！」

　ヴィヴィの視界が白く霞み、そして悲鳴を上げながら達する。

「ヴィっ　あぁっ　……――っ！」

　時を同じく、締り過ぎたヴィヴィの膣壁が、匠海の陰茎がびくびくと震えて爆ぜたのを、もろに脳裏に伝えてきた。

　そしてその後に感じた、自分の最奥を濡らす粘度の高い飛沫。

（あぁ……、出てる、お兄ちゃんの……。一緒に、イっちゃった……。奥、濡らされて、凄い……。気持ち、いい）

　達してくたりと躰の力を弛緩させたヴィヴィの後ろから、匠海が少し悔しそうな声を上げた。

「ああ、まずい……。妹にイかされてしまった」　

「……ふぇ……？」

　匠海の言葉の意味が分からず、ヴィヴィは夢見心地のまま小さく聞き返す。

「俺、全然動いてないよ、最後のほう……。ヴィクトリアの膣が締まり過ぎて、動けなかった」

「…………っ　やぁんっ」

　ヴィヴィの蕩けていた双眸が、徐々に匠海の言葉を理解した脳からの信号で、恥ずかしそうに震える。

（う、そ……。はしたない、ヴィヴィっ　は、恥ずかしすぎる……っ）

「凄いな、まだ片手で足りるくらいしか抱いてないのに。クリも触らず、咥えただけでイけるなんてな」

　匠海はそう言いながら、まだ硬度を失わない陰茎で、ヴィヴィの蕩けきった蜜壺の中をくちゅくちゅと攪拌する。　　

　まだイって間もない敏感な膣壁が、びくびくと戦慄くのが面白いのか、匠海は執拗にヴィヴィの中を暴いていた。

「やっ　ぁあんっ　ふぅん……あぁっ　……お、お願いっ　き、嫌いに、ならないで……っ」

「え？」

「ヴィヴィの事……、き、嫌いにならないで……っ」

　そう泣きそうな声を上げたヴィヴィに、一瞬匠海は腰を止め、やがて深くまで挿入するとヴィヴィを抱きしめなおした。