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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第63章
まだワンピースを纏ったままの肢体が、びくびくと痙攣し、その中心では匠海の陰茎を味わうように、膣壁がねっとりと絡みついていた。
「ヴィクトリア……お前、何回、イくんだよ?」
「あ、ぁあ……っ、ご、めん、なさ……っ」
達して息も絶え絶えのヴィヴィは、必死にそう匠海に謝る。
「こんな、下着をずらされて、ずっぽり俺の銜え込んで……、運ばれてる最中にイっちゃうなんて……。本当に厭らしい子だな、ヴィクトリアは」
「い、言わない、でぇ……っ」
ヴィヴィは匠海の意地悪な言葉に、もう半べそになりながら、必死に口で抵抗する。
(っていうか、お兄ちゃんがやってるんですけどっ!!)
そんな可愛らしい妹に苦笑しながら寝室へと入った匠海は、その中心に据え置かれた大きなダブルベッドに、ヴィヴィの躰を横たえた。
ヴィヴィは背中に感じたベッドの感触にほっとして、両足の力を抜こうとするのだが、先ほどまで必死に匠海の腰に巻き付けていたそれは、がくがくと震えて力が入らず、もう自分の意志ではその拘束を解けなかった。
「おにいちゃぁん……」
覆いかぶさってくる匠海を恥ずかしそうに見上げたヴィヴィに、兄は破顔してその両足を解いてくれた。
ほっとして匠海の首から両腕を解いたヴィヴィの蜜壺から、兄はぬゅぽんという卑猥な音を立て、己の陰茎を抜き取った。
「ぁん……っ」
ヴィヴィが思わず発したその悲しそうな声に、匠海がその唇に吸い付き、妹の目の前でまるで赤子をあやす様に囁いてくる。
「残念そうな声出して。大丈夫……、すぐに入れてあげるよ」
匠海はそう言うと、ベッドの上で弛緩して躰を横たえているヴィヴィから、ワンピースを器用に抜き取った。
白い小さなブラも、もう蜜に濡れてぐちょぐちょで履けないであろうショーツも、匠海に一つ一つ脱がされる。
白いシーツの上にくたりと身を委ねるヴィヴィを、匠海は満足そうに見下ろしながら、自分の衣服も脱ぎ捨てていく。
薄手のニット、その下のシャツと一枚ずつゆっくりと脱いでいく匠海に、ヴィヴィはほうと見惚れる。