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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第64章
(あ……、な、なんで? あぁ、気持ちいいっ)
そのヴィヴィの疑問に答えるように、匠海がその耳元で囁く。
「だろうな。お前の中、うねうね俺に絡み付いて、まるで下の口で味わってるみたいだ」
「ぁあ……っ やぁあんっ」
「凄いな……。動かなくても、一人でイけるのか?」
意地悪な匠海のその囁きに、ヴィヴィは眉根を寄せて、いやいやと首を振る。
「やめっ ぅふぅああああっ」
「見ててあげるから、イってごらん?」
匠海のその一言に、ヴィヴィの中で何かが切れた。
まるで荒れ狂うように膣粘膜が蠢き始め、匠海の陰茎に纏わりつく。
その感触があまりにも硬くて、太くて、それだけでヴィヴィの腰が戦慄く。
そしてその最奥では、匠海が吐き出した粘度の高い白濁が、亀頭と子宮口の僅かな隙間の間でぐちゅぐちゅと糸を引くように揺蕩っている。
(ああっ お兄ちゃんの精子、気持ちいいっ もう……っ だめっ)
「……――っ ふぁあああっ んん――っ!!」
そしてヴィヴィは、匠海の陰茎を銜え込んだだけで達してしまった。
「……ふっ ぅ……あっ ふぅっ ……っ」
イったヴィヴィが、匠海の腰の上でびくびくとその華奢な躰をひくつかせる。
ヴィヴィの膣内はさらに匠海のものを搾り取ろうと、きゅうきゅうと締まり続けていた。
「ああ、本当に厭らしくて、可愛いよ。俺の、ヴィクトリア……」
匠海が濡れた声でそう呟きながら、中に収めたものをゆっくりと動かし始める。
けれどヴィヴィの意識はそこで朦朧とし……、そして今度こそ本当に夢の世界へと旅立ってしまった。
次にヴィヴィが目を覚ましたのは、それから随分と経ってからだった。
熟睡出来たようで、躰も頭も軽い。
ぱちりと大きな瞳を開けたヴィヴィは、いつの間にかベッドの上に横になっていた。
遮光カーテンが引かれた寝室は暗くて、まだ明け方なのだろうとぼんやりと思う。
ゆっくりと首を捩ると、隣には匠海が躰を横たえていた。
そしてその瞳は、何故か自分を見つめている。
(お兄ちゃん……、もしかして、全然、寝てないの……?)