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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第65章
どれだけ匠海の舌が気持ちいいとはいえ、やはり短い。
膣口からそれほど深いところまでは届く筈もなく、今日のヴィヴィはその奥のほうが疼いてしょうがなかった。
(奥が、じんじんするのっ もっと、奥……、そこじゃないのっ)
ヴィヴィが切なそうに腰をくねらせると、匠海がゆっくりと舌を抜き取った。
「酷い乱れようだな、ヴィクトリア……。下の口から酒を吸収して、酔ったか?」
苦笑しながらそう指摘してくる匠海に、ヴィヴィは素直に認めた。
「うん……お兄ちゃん、に、酔ったの……」
(っていうか、ヴィヴィ、いつもお兄ちゃんに、酔ってる……)
恥ずかしげもなくそう言い募るヴィヴィに、匠海は「馬鹿」と言って嘆息し、掴んでいた妹の両膝から手を放した。
重力に従ってベッドに落ちるヴィヴィの細い脚はしどけなく開かれ、その中心は今か今かと兄の訪れを待っていた。
ヴィヴィの薄い腹の上まで捲られていたナイトウェアが、匠海の手によって脱がされていく。
薄暗い寝室にヴィヴィの白い肢体がぼんやりと浮かび上がり、それを視姦するように熱い瞳で見下ろしながら、匠海も己の衣服を脱ぎ捨てていく。
「じゃあ、お望みのものを、あげようかな」
そう楽しそうに言った匠海は、ヴィヴィの両膝を割り開いて大きく開脚させると、その細い腰を掴んだ。
「ん……、ちょうだい、お兄ちゃん」
ヴィヴィは切なそうな声でそう言うと、なるべく体を弛緩させて匠海の訪れを待った。
膣口に匠海の亀頭の先が擦り付けられ、少し焦らすように突かれたのち、窄まったそこを押し広げて侵入してきた。
「ふぅんっ ふ、ぁあっ あ……っ」
匠海の大きな亀頭に、ヴィヴィが少し苦しそうな声を上げる。
ヴィヴィだって、半月ぶりにそこへ誰かを受け入れるのだ。
「ああ、本当にキツイな、お前の中は」
妹の蜜壺の入り口で立ち止まった匠海は、そう嬉しそうに呟く。
腰に添えていた両掌をゆっくりと妹の躰の輪郭を辿る様に上へと滑らせていく匠海に、ヴィヴィは身を任せた。
肋骨の本数を数えるように指先で辿っていた匠海の手が、やがてその上の膨らみへと這わされる。