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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第65章
全てを抜き取る訳ではなく、先っぽだけ含ませて、カリで膣口をひっかけてくぽくぽと出入りをさせるその腰使いに、ヴィヴィは眉根を寄せた。
(気持ちいいけれどっ けれど……、疼くのは、そこじゃないのにっ)
続けて与えられる敏感な乳首への強い刺激と、膣口への緩い刺激。
腰からはぞくぞくとした何かが背筋へと這い上がってくるのに、ただ這い上がってくるだけで、その目指すべき終着点は果てしなく、遠い。
「ぁあっ お、お兄、ちゃんっ い、意地悪……、あんっ しないでぇ……っ」
堪えられずにそう言い募るヴィヴィを、匠海が不思議そうに見下ろしてくる。
「意地悪……? 何のことだ? ヴィクトリアの大好きな乳首も、ここも、可愛がってあげているだろう?」
「やっ ああっ もっとっ お、兄ちゃん……っつ ぅああっ もっと……っ」
くぽくぽという挿入音の鳴り響く中、ヴィヴィは徐々に苦しそうな声を上げ始めた。
さすがにその声に妹の限界が近いと悟ったのか、匠海が腰の動きを止める。
けれど決して乳首を弄るその両手の動きは、止めてくれない。
ヴィヴィは咄嗟に匠海の両腕に手を伸ばしたが、兄に力で敵う筈もなく。
「ほら、次、どうして欲しい?」
「……――っ」
妹を離れた上から見下ろしながら、匠海はヴィヴィに尋ねてくる。
「ほら、ヴィクトリア。どうして欲しいのか、その小さな唇で、言ってごらん?」
ヴィヴィは断続的に与えられる乳首への刺激に身を焼かれそうな程悶えているのに、匠海は涼しそうな声で妹を弄んでくる。
(ああ、もう、意地悪……っ ほんとっ、いじわるだ……っ!!)
「……っ 欲し、い……」
ヴィヴィは顔を横に背けると、恥ずかしそうに顔をしかめながらそう言葉にした。
「何が?」
匠海の更なる酷い問いにも、ヴィヴィはもう我慢できずに、兄の求める言葉を舌に乗せて発してしまう。
「お兄ちゃんの……、もっと、奥にも……っ」
「ああ、本当に厭らしい子だな、ヴィクトリアは」
そうヴィヴィの懇願を笑い飛ばした匠海は、それでもちゃんと言えたご褒美とばかりに、ゆっくりと妹の中を貫いてきた。