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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第65章
「お兄、ちゃん……」
「ん……?」
「気持ち、いい……?」
そう小さな声で確認するヴィヴィに、匠海は抱擁を緩めると、妹のおでこにキスを落とし、次いで自分のおでこを合わせた。
「ああ。もう、脳みそ蕩けそう……」
すぐ目の前でその灰色の瞳に覗き込まれて、そんな嬉しい返事を返してくれる匠海に、ヴィヴィの膣よりもさらに深いところが、きゅうと疼く。
「ヴィヴィも……。勉強したこと、溶け出しちゃいそう……」
そう言って照れたように微笑むヴィヴィに、匠海が眉を潜める。
「それは非常にまずいな……。もう、やめるか?」
「えっ!? や、やん……っ じょ、冗談だよ?」
ここまで激しく自分を煽っておいて、いきなり信じられない事を口にした匠海に、ヴィヴィは本気で焦って弁解する。
「ふ……。冗談。っていうか、こんなになってるのに、止められるわけないだろう?」
匠海はそう言って苦笑すると、ヴィヴィの中を大きく一突きした。
「ぁあんっ! あ……、お兄ちゃんの、凄いっ」
ヴィヴィはそう呟くと、自分の膣内で、これ以上ない程がちがちになっている匠海の陰茎を感じ取る。
「お前だって、凄いことになってる……。もう、俺のが欲しくて、どんどん奥へと誘い込んでくるぞ?」
匠海の指摘通り、もうヴィヴィの膣粘膜は兄からもたらされる摩擦の熱と、その行く末に吐き出される白濁の熱を待ち侘びて、ひくつき始めていた。
「お兄ちゃん、もう、欲しいよ……っ」
ヴィヴィが声を震わせながら、切なそうに匠海を求めてくる。
「ああ。いっぱいあげるから、零さずに飲み込みなさい」
「うんっ」
そう頷いたヴィヴィは、匠海の首に両腕を絡めてぎゅっと縋り付いた。
そんな妹の腰を、匠海がぎゅっと左右から掴んでくる。
白い肌に食い込むその指の感触だけでも、ヴィヴィは感じ入ってしまう。
(ああ、ヴィヴィ、今からいっぱいお兄ちゃんに可愛がられるんだ……。
お兄ちゃん、イくとき……、ヴィヴィの腰、力強く掴んでくれるの。
ヴィヴィ、それ、大好き……っ)
うっとりと瞳を細めたヴィヴィの蜜壺を、その腰を動かすことで自分の陰茎と擦り合せる匠海の動きに、妹が嬉しそうに啼き始める。