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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第66章
「ほら、もう一回、おねだりしてごらん?」
(ええ……、お兄ちゃん、ヴィヴィにおねだりさせるの、好きだな……)
そう思いながらも、結局ヴィヴィは、匠海の要求通りに恥ずかしいおねだりを口にする。
「……え、えっちなヴィヴィのここ……、もっと可愛がって?」
ヴィヴィにしてはかなり頑張ったおねだりだったのだが、
「ここって?」
匠海はしらを切ってくる。
「おにいちゃぁん……っ」
「そんな甘えた声出しても駄目だよ。ちゃんと見せてごらん?」
(えぇ……、っていうか、もう、丸見えになっちゃってると思うの……)
何故なら随分前からそこには冷やりとした空気と、匠海の熱い視線を感じ取っていたから。
ヴィヴィはどうすれば匠海がさらに興奮してくれるか、瞬時に頭の中で思考を巡らせる。
そして一瞬の躊躇ののち、ゆっくりと左の片膝を上げ、腕で抱え込んだ。
その膝に恥ずかしそうに赤くなった顔を隠したヴィヴィが、おずおずと唇を開く。
「ここ……お兄ちゃんと、早く一つになりたいの……っ」
(早く、お兄ちゃんに空虚なそこをいっぱいにして欲しい……)
その気持ちが躰にも影響し、小さな膣口をひくひくとひくついた。
「ああ、いい子だヴィクトリア……っ ぞくぞくする」
ヴィヴィの必死のおねだりは功を奏したようで、匠海は掠れた声でそう呟くと、妹の左の足首を掴んで真っ直ぐに伸ばすと、それを自分の胸に抱え込んで妹の膣口に己の亀頭に先をぴたりと合わせた。
匠海の陰茎はヴィヴィが零した蜜をまといながら、ぬるんと音がしそうなほど、スムーズに妹の蜜壺に分け入ってきた。
「はぅうっ あ、ぁん……っ」
ひくついていたそこに匠海の逞しいものを収められ、ヴィヴィが歓喜に打ち震えて甘い声を上げる。
最奥まで自分の亀頭の先を収めた匠海も、はぁと熱い息を吐き、充たされた表情を浮かべていた。
「お兄ちゃんの、入ってるね……」
ヴィヴィがうっとりとそう呟き、匠海と自分の腰が合わさっているそこに瞳を向ける。
(何度もお兄ちゃんと一つになってるのに、何度だって欲しくなるの……。
好きな人を受け入れて、包み込むことが出来るって、
これ以上嬉しい事、無いから……)