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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第66章         

 正当な主張をしたヴィヴィだったが、結果、匠海に鼻で笑ってあしらわれ、兄が胸を揉み込むその手に翻弄させられた。

 存分に胸を可愛がり、ヴィヴィが「GIVE UP……」とぐったりした頃、匠海は妹の全裸をしげしげと眺めていた。

「ああ、全裸なのに、ニーハイソックスだけ履いてるって、逆にエロいな」

 その匠海の指摘に、ヴィヴィは躰を捩り、恥ずかしそうに兄に背を向けた。

「ぬ、脱がせて……?」

(っていうか、脱いでもいい?)

「ダメ」

「ど、どうして?」

 素肌で密着したほうが気持ちいいのに、とヴィヴィが不思議そうに聞き返す。

「お前の真っ直ぐで綺麗な足と、白くて可愛いお尻が、より強調されてそそられるから」

「………………っ」

 ヴィヴィは匠海に背を向けたまま、息を呑む。

(足……綺麗って言ってくれた……嬉しいっ……)

 人に見られるフィギュアスケートでは、脚の美しさは自分に味方してくれるものだから。

「また、照れたのか? 可愛いやつだな」

 そうからかった匠海は、掌をヴィヴィの小さく白い双丘へと伸ばし、その肌触りを確かめるように揉んでくる。

「それに、この絶対領域にいっぱい残っている、キスマークも目立っていいだろう?」

 膝上10センチのニーハイから覗いたその白い肌を掴んで、自分のほうへと向かせた匠海は、ヴィヴィの股の間に躰を滑り込ませた。

「お、お兄ちゃんの、えっち……」

 ヴィヴィは先程まで兄を受け入れていたそこを恥ずかしそうに掌で隠したが、すぐに匠海にその手を払われる。

 白黒の縞模様がより一層その白い肌を引き立たせ、数日前に付けられて少し色が薄くなった内出血を浮き立たせる。

その中心の薄桃色の秘裂は蜜に濡れそぼり、小さな膣口は先ほどまで匠海の逞しい陰茎を受け入れていた事で、解れて膣内が少しだけ覗いていた。

「ああ……本当に卑猥で、可愛いよ、ヴィクトリア」

 匠海はニーハイのゴム部分と素肌の境目、少しだけ食い込んだそこを執拗に指先で辿りながら、興奮したように呟いた。

 その兄の様子に、ヴィヴィの子宮がきゅんと疼く。

(ああ、お兄ちゃんが、ヴィヴィを見て、興奮してくれてる……)

 ヴィヴィの秘めやかな部分を熱い眼差しで見つめていた匠海が、視線を上げて妹の顔を見下ろしてくる。

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