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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第66章
そんな卑猥な匠海の姿を目の前でまざまざと見せつけられ、色んな角度から蜜壺を掻き回され、ヴィヴィはぞくぞくと背筋を戦慄かせながら興奮していた。
「きもち、いいっ お兄、ちゃんっ ヴィヴィ、気持ちいいのっ」
(ああ……ヴィヴィ、本当にえっちな子なんだ……。
お兄ちゃんのこんな姿見て、すごく興奮して、
えっちなことばっかり考えちゃってるっ)
早く達してしまいたいのか、ずっとこのまま匠海の卑猥な姿を見つめながら、興奮した状態で気持ちよさを味わっていたいのか、自分でもよく分からなくなる。
下手をしたら、匠海だけでなく自分自身も、性的興奮を覚えるためだけに、この躰を繋げる行為をしていると錯覚してしまいそうになる。
自分は匠海を愛しているから、一つになりたいだけなのに。
少しの罪悪感と、けれど否定できない気持ちよさとの間で板挟みになっていると、もう訳が分からなくなり、ヴィヴィは感じるままに甘い声を上げ続けた。
(……表面張力……みたい……)
ぼんやりと霞み始めた思考の隅で、ヴィヴィは思う。
溢れる寸前まで器の中に注がれて、その淵で盛り上がり、あと一滴加えられたら、刺激を与えられたら、溢れ出してしまう――そのぎりぎりの状態を、ずっと味あわされている。
もちろん、匠海の計算ずくで。
「イきたい?」
ふいに匠海から聞かれたその問いに、ヴィヴィは当惑して兄の瞳を見つめ返す。
「わ、分かん、ない……っ! あ、あぁあん、気持ち、いっ お、兄、ちゃんんっ ぁああっ」
「ああ、少しは堪え性が出てきたな……ヴィクトリアはすぐイきたがるから」
そう言って苦笑しながら腰をくねらせる匠海に、ヴィヴィは泣きそうな声を上げる。
「おにい、ちゃぁん……」
自分の膣内で、先程匠海が注ぎ込んだ白濁と己の蜜が撹拌され、そのひくつき始めた粘膜から吸収されていくような錯覚に陥り始めた。
「ほら、もっと快楽に順応しろ、素直になれ……」
その匠海の命令に、ヴィヴィの瞳が少し苦しそうに細められる。