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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第67章
「……ヴィヴィの、せい……?」
「ああ、だから、責任とって俺に抱かれろよ?」
「うん……お兄ちゃん……」
(いっぱい……いっぱい抱いて?
他の華奢な女性なんて見向きもしないで、ヴィヴィだけを抱いて?)
ヴィヴィはギュッと瞼を閉じ、匠海には言えない言葉をずっと心の中で唱え続けた。
そんな妹の気持ちなどつゆ知らず、お尻を揉んでいた匠海の掌が腰へと移動し、オイルを足しながらゆっくりと背中を撫で上げていく。
肩まで行ったところで脇の下から胸を掬い上げられ、ふよふよと揉まれた。
「あっ だ、ダメ……、あんっ くすぐったいっ」
暖かくて大きな匠海の掌の感触に、ヴィヴィは身を捩る。
「そう? でも、腰揺れてるぞ?」
匠海のその指摘にヴィヴィは唇を噛む。
確かにくすぐったいだけじゃなく、気持ち良さのほうが強い。
どうやら自分は、後ろから胸を触られるのに弱いらしい。
「あ、意地悪ぅ……っ ぁんっ」
「ああ、本当にお前はどこもかしこも気持ちいいな……」
匠海のその褒め言葉に、ヴィヴィの鼓動がとくりと波打つ。
兄に触れられると、途轍もなく気持ちよくなる自分の躰。
その自分の躰に触れてくれる匠海も気持ちいいと思ってくれているなら、これほど嬉しい事は無い。
「ほ、ほんと……?」
「ああ」
そう頷いた匠海は、何故かヴィヴィの寝ているベッドに上がってきた。
自分の腰を跨いで両膝を付いた匠海を、ヴィヴィは不思議そうに上半身を捻って見上げる。
「ヴィクトリア……このまま入れていいか?」
「えっ!? だ、だめっ!」
(ここ、トリートメントルームだしっ! こんなに明るくて、まだ夕方前で……、外からは見えないと言われても、ガラス張りだしっ)
そう頭の中で駄目な理由を並べ立てたヴィヴィだったが、勿論聞こえていない匠海は、聞く耳を持たず、
「でもお前のここ、もうトロトロだぞ?」
「え……? う、うそ……っ」
(え? どうして……? だってまだ、そこは全然触られてないのに……?)
「ほら、聞こえるだろう?」
匠海が自分の陰茎を指で掴み、その亀頭の先端をヴィヴィの秘裂に擦り付けてくる。
そこからは紛れもない、ぴちょっという水音がした。