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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第67章
暖かく大きな掌の感触が気持ちいいと思ったのも一瞬で、
「まだ触ってないのに、もうぷっくりしてるぞ?」
匠海のその言葉と同時に、ヴィヴィの膣壁がきゅうと締まる。
「あっ やぁっ ぁああんっ ひゃあううっ」
ヴィヴィが切羽詰った喘ぎを上げるのを満足そうに見下ろした匠海が、そこを弄りながら突き上げ始める。
「凄く、締まるっ ヴィクトリア。ほら、後ろから突かれて、イってしまえっ」
匠海はそう言いながら、執拗にヴィヴィの蜜壺を貫いてきた。
何度も角度を変え突き上げられ、文字通り掻き回され、クリも触られているのに、ヴィヴィの躰は何故か達することが出来ない。
そのうち匠海のほうが我慢出来なくなり、クリを弄っていた手を引き抜き、ヴィヴィのお尻を両手で掴みながら、がむしゃらに突き上げてきた。
「あっ あぅっ あぁあんっ はぁ……っ あんっ」
「ああ、イくぞっ ヴィクトリアっ ――っ」
苦しそうな声を上げて妹の最奥で白濁を吐き出した匠海が、ヴィヴィの躰に覆い被さってくる。
「ああ、ヴィクトリア……、お前、凄くいいよ……」
そう耳元で囁かれ、ヴィヴィは小さく頷いた。
(お兄ちゃんの躰、暖かい……。逞しい胸も、耳に触れる吐息も……。
もう何もしないで、ずっとこうしてたい……)
ヴィヴィがそう思ったのも束の間、匠海は妹の躰から離れると、収めていたものを抜き取った。
途端に躰が冷えた気がして、ヴィヴィがふるりと小さく身震いする。
ベッドから降りた匠海が、うつ伏せたままのヴィヴィの躰を抱き起し、その端に座らせた。
そして何故か足を開かされ、ヴィヴィの蜜壺に指を挿入される。
「……え……?」
ヴィヴィが戸惑った表情で匠海を見上げると、その指が中を掻き回すように粘膜を擦り、そして引き抜かれた。
白いタオルの上に零れ落ちた白濁に、ヴィヴィは匠海が自分で注ぎ込んだものを、掻き出してくれているんだと分かった。
もう一度指を挿入した匠海は、そこでふと手を止めた。
「なんだ、イかなかったのか?」
「…………大丈夫」
そう答えたヴィヴィに、匠海が収めた指を動かし始めた。
「たまには指でイっとくか?」
「……いい、イかなくて……」
そう言って小さく首を振ったヴィヴィの、金色の髪がさらりと揺れる。