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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第67章
「どうして?」
「お兄ちゃんと触れ合ってるだけで、ヴィヴィ、気持ちいいから」
それだけははっきりと口にしたヴィヴィに、匠海が指を止めた。
「ふ~ん……。でも、俺がイヤ」
「え……?」
戸惑いの声を上げて匠海を見上げたヴィヴィに、兄は口付けてきた。
「ぅんっ!? ……ん……」
突然の事に驚いて舌を喉の奥に引っ込めてしまったヴィヴィだったが、その匠海の口付けがあまりにも優しいもので、求められるままに舌を絡ませた。
(お兄ちゃん……好き……好きなの……)
ヴィヴィの小さな胸の奥が、とくとくと高鳴り始める。
多少手荒にされても、嫌いになんてなれる訳がない。
貴方は私の、最愛の人――。
恐る恐る目の前の匠海の首に縋り付けば、兄は唇を離し、指を引き抜いてヴィヴィを抱き上げた。
匠海がベッドに腰を下ろすと、その足の間にヴィヴィの躰を横抱きにして下ろす。
小さい頃からその定位置で自分を甘やかしてくれた匠海を、ヴィヴィは瞳を細めて見上げた。
また柔らかく唇を重ねてきた匠海に、ヴィヴィはふにゃりと躰を委ねた。
(ああ、好き……っ 大好きっ)
口付けは途轍もなく気持ち良いものなのに、何故か胸が徐々に苦しくなってくる。
そんなヴィヴィの膣口を、匠海の指が擽り始めた。
びくりと躰を震わせたヴィヴィが、両足を閉じて抵抗するのに、匠海は強引に指を差し込んできた。
「んんっ!? んぅ……っ んんんっ」
深く突き立てられたその2本の指は、ヴィヴィの気持ち良いところの少し下のところを、何故がぐりぐりと抉ってくる。
そして親指がクリトリスに添えられ、コリコリと転がされ始めた。
その強い刺激に、ヴィヴィの華奢な躰がびくびくと震え始める。
(いや……。何か、変……。なんか変なのっ)
今までに感じたことのないその感覚に、ヴィヴィは混乱し始めて匠海から唇を離した。
「お、お兄、ちゃん……っ? やっ なに? やぁっ」
「何って、いつもと同じだろう?」
匠海が不思議そうに見下ろしてくるが、その表情は徐々に酷薄なものに変わってくる。
「いやっ やめ、てっ ぁあっ い、やぁ……っ」
ヴィヴィはがむしゃらに身を捩ったが、腰を逞しい腕で抱かれて固定され、その躰の中心に突き立てられている指から逃れられない。