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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第67章
「お兄ちゃん……。ヴィヴィ、後ろからがいいな……」
そう甘えた声を上げたヴィヴィは、まるで媚びるように、上目使いに匠海を見つめる。
「へえ、やっと良さが分かったか?」
そうヴィヴィを煽る匠海の顔には、小馬鹿にした表情が一瞬浮かんで消えた。
「うん……もっと、気持ちよくなる方法教えて?」
「うん?」
「お兄ちゃん、ヴィヴィに教えてくれるんでしょう? 良い事も悪いことも……」
そう呟いてうっとりと匠海を見つめるヴィヴィに、兄が微笑む。
「ああ。いい子だ。いっぱい教えてあげよう」
満足そうな匠海の右手に手を伸ばしたヴィヴィは、その掌を掴み、自分に引き寄せた。
そして少し肌蹴たバスタオルの奥、すでに蕩けているそこへと匠海の指先を押し付ける。
「はやく……教えて……?」
ヴィヴィはそう言うと、くちゅりと水音を立てる秘裂に、大きな匠海の掌を更に押し付けた。
匠海は躊躇なくその蕩けた密壺に指を含ませると、くちゅくちゅと音を立てて膣内の様子を探り、引き抜いた。
「こちらに来て、四つん這いになりなさい」
「はい……」
ヴィヴィは素直に従って、匠海の足元に手と膝を付いて四つん這いになる。
巻き付けていたタオルは匠海の手によって剥がれ、自分の濡れた指をその陰茎に擦り付け、蜜を纏わせた兄は、ゆっくりとヴィヴィの蜜壺に収めてきた。
十分に潤いを湛えたそこは、先ほどのような痛みは全く感じなかった。
「これがスタンダードな後背位――バック、だな」
ヴィヴィを気遣うようにゆっくりと収められるその逞しい陰茎に、充血しまくった粘膜が喜んだように打ち震え、その気持ちよさに腰が震えた。
「あぁあっ あふぅ……、ぁんっ あ……っ」
「これだとより深くまで挿入できる。分かるだろう?」
甘い声を上げるヴィヴィの最奥まで、己の陰茎を収めた匠海は、そこで腰を止めた。
自分のお尻と匠海の腰がぴったりと合わさっているのを感じ、ヴィヴィはギュッと瞼を閉じる。
「あっ 深いよぉ……っ あ、ぁあんっ」
(こんな……獣みたいな恰好……)
子宮を持ち上げられる苦しみに震えながら、ヴィヴィは屈辱に顔を歪める。