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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第69章          

 匠海の裏側を指でやわやわと優しく揉みながら、自分の濡れたそこに擦り付ける。

(クリ……擦れて、中、じんじんする……っ)

 クリトリスが擦れると、ぴりりとした強い刺激が背筋を伝わり、まだ何も受け入れていない空虚な膣の奥が疼き始めた。

「下の口、吸い付いてくるな」

 匠海はヴィヴィの耳元で擦れた声で煽ってくる。

「ゃっ 恥ずかし……っ ぁんっ」

「しっ 静かに」

 そう言って妹の唇に人差し指を押し当てて止めた匠海に、ヴィヴィは視線を上げると、ぺろりとその指を舐めた。

 そんな妹の可愛らしい挑発に笑みを深くした匠海は、人差し指を軽く折って、ゆっくりとヴィヴィの口の中に含ませた。

「ん……っ っ ぅ……っ」

 ヴィヴィは口の中の匠海の指を舐め始めた。

 そうすると何故か、匠海の昂ぶりもより一層張り詰めていく気がした。

「ほら、クリトリス、ゴシゴシしてごらん?」

「ぅっ ……っ んっ」

(ぁあっ 気持ちいい……っ お兄ちゃんっ)

 ヴィヴィの顔はもう薔薇色に染まり、潤んだ瞳は縋り付くように匠海を見つめ、その舌はまるで陰茎にするように指に舌を絡ませ、しごき上げていた。

「そうだ、いいよ。その調子……可愛いね」

「お、にい、ひゃぁん……っ」

 ヴィヴィが指を咥えながら、切なそうにその名を呼ぶ。

(お兄ちゃん、気持ちいい……? ヴィヴィ、もう……っ)

「イきたい?」

「んっ ……うんっ ぁっ」

 こくりと小さく頷いたヴィヴィに、匠海は優しく微笑んだ。

「いいよ。でも声出しちゃ駄目だよ?」

 匠海のその注意にもう一度こくりと頷いたヴィヴィは、クリトリスに陰茎を強く擦り付けた。

 指先を亀頭の割れ目に食い込ませてぐりぐりと刺激し、匠海の射精も促すのも忘れない。

「……っ くっ」

 そんな妹のイく手助けをするように、匠海はもう随分前からつんと可愛らしく立っていた桃色の尖りを、指先で潰してくる。

 じんじんとした痺れが乳首から全身へと広がり、それが火を付けたように一気に快感が増幅した。

 ヴィヴィの華奢な躰がふるふると震える。

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