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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第72章
「俺が言ったんだぞ? 『胸だけでイけるか、見ててあげる』って。ちゃんとイけた、いい子だ」
「……うん……」
「こんなにいい子は、スーツケースに入れて、オックスフォードに連れて帰ろうかな?」
落ち込んでいたヴィヴィは、匠海のその一言で、ぱっと顔を上げた。
「そ、それは……、色んな意味で、死んじゃうから、だ、だめ……」
そう言ったヴィヴィの顔は、本当に死にそうな表情を浮かべている。
「ん?」
「お兄ちゃん、物凄くえっちだから、ヴィヴィのこと毎日抱くでしょう……? ヴィヴィ、たぶん、死んじゃう……」
えらい言われ様だが、自分でもそれを自覚しているのか、匠海は否定してこない。それどころか、
「毎日抱かれるの、嫌?」
そう聞いてくる匠海に、ヴィヴィは天を仰ぐふりをした。
「う、嬉しいとか嫌とかじゃなくて、体力的に、無理……」
「それは残念」
そう言って肩を落としてみせながらも、匠海の瞳は優しくヴィヴィを見つめていた。
きっといつまでも凹んでいるヴィヴィの気を、紛らわそうとしてくれているのだろう。
「ごめんね? もう、大丈夫……。ヴィヴィ、お兄ちゃんにも、気持ち良くなって欲しい」
自分だけ達して、蛇の生殺し状態になっていた匠海に、ヴィヴィは申し訳なさそうに謝る。
「ふ、十分気持ちいいよ。今だって、暖かくてトロトロのヴィクトリアの中にいられて、気持ちいいよ」
そう言いながら、匠海はヴィヴィの蜜壺を少しだけ掻き回した。
くちゅんという卑猥な蜜音が辺りに響き、ヴィヴィの中がどれだけ潤っているかが分かる。
「ぁんっ ヴィヴィも、なんかまた、ドキドキしてきちゃった」
目の下を赤く染めたヴィヴィが、恥ずかしそうに匠海を見上げる。
「分かるよ。ヴィクトリアの中、またびくびくしてきた。もっと気持ちよくなろう?」
そう妹の膣の具合を指摘した匠海は、もう我慢が出来ないようで、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「ん……、お兄ちゃん。ぎゅって、してね……?」
「ん? ヴィクトリアが、イく時?」
ちゅぷん、くちゅん、と静かな水音をさせながら、匠海がヴィヴィを熱い眼差しで見詰めてくる。