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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第72章             

「んっ? 何がっ?」

「一緒、にっ イき、たいからぁっ、待ってっ ぁああんっ」

(このままじゃ、また、一人で気持ち良くなって、イっちゃうの……っ)

 もう何度も達しそうになり、それを何とか堪えているヴィヴィは、苦しくて匠海の肩に額を擦り付けた。 

「ふ……、可愛い事を、言う……」

 やっと腰の動きを止めてくれた匠海に、ヴィヴィは乱れた息のまま、ぎゅうと抱き着いた。

「おにいちゃぁん……っ あっ 気持ち、いいのっ 一緒にっ お願い……っ」

「ヴィクトリア、奥で、出すぞ?」

 熱い息を吐きながら妹の耳元にそう囁いた匠海に、ヴィヴィはこくこくと頷く。

 その表情を確認するように、匠海はヴィヴィ抱擁をやんわり解いて、両手で包み込んだ妹の顔を覗き込む。

「ヴィヴィの奥で、一緒に、気持ち良くなって?」

 そうしっかりとした口調で兄におねだりしてくるヴィヴィに、匠海は深い口付けを与えた。

 舌を擦り付けられると、膣に収められた匠海を咀嚼するように、ヴィヴィの粘膜がきゅううと収縮する。

 それをしばらく味わうように口付けを重ねていた兄妹は、やがて兄のほうから唇を離した。

 妹の腰の後ろに大きな掌を添え、ぐっと自分に押し付けた匠海は、もう片方の掌でヴィヴィの頬を固定して自分へと向けさせる。

 そして匠海は自分の腰をくねらせ、下からヴィヴィの蜜壺を突き上げ始めた。 

「ひっ ――っ はうっ うぅっ あ、あっ ぁあっ はぅうっ」

 ヴィヴィが切羽詰った嬌声を上げる。

 匠海が狂ったような速度で自分の昂ぶりを、ヴィヴィに突き立ててくる。

「ぁあっ ヴィク、トリアっ っく」

 あまりにぐちゃぐちゃに撹拌され、ヴィヴィの蜜壺はぴりぴりとした痺れさえも感じるほど、匠海の陰茎に蹂躙されていた。

「ぁあ、あっ あんっ おにい、ちゃぁあんっ あぁっ はぅううう――っ」

(あ……出てるよう……掻き回されながら、溢れて、ああ、凄いっ)

「気持ち、良すぎてっ、ゆさゆさ、しながら出し、ちゃった。もう1回、イっていいか?」

 匠海が息を切らせながら、そう確認してくる。

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