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仮面男子は彼女を愛す
第3章 アモール・ヴェルダデーロのマスク
俺は大事な物は机の上に置いておきたい主義なのだが、母は机の上に物を置いておくというのが許せないらしく、ここで生活していた頃もよくその事で喧嘩をした事を覚えている。

俺は棚の上に置かれた派手な柄が施された『アモール・ヴェルダデーロ』のマスクと、それを飾る台を机の上に移動した。



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