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第4章 貯水槽の白い薔薇

それからしばらく、「この辺も変わったね」などというような会話をしながら、うちから１０分ほど歩き続ける。

怜奈の実家には、昨日、駅からここに来たのとは別ルートで向かうのだが、その途中には玲奈が小学生の頃に事故に遭った貯水槽があった。

そこは、わりと大きめな公園があって、その一角に緑色のフェンスで囲われた貯水槽がある。今でこそ、フェンスで四方を囲われているが、玲奈が事故に遭う前には、そのようなものはなかった。