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仮面男子は彼女を愛す
第5章 仮面の告白
当時、俺が好きだった『アモール・ヴェルダデーロ』というプロレスラーは、俺が子供の頃にはもう大ベテランで、若い選手には勝てる事が少なかった。
それでも、2人1組で対戦するタッグマッチにおいて味方選手のために自分を犠牲にするその姿や、常に正統派なそのプレイスタイルに俺は憧れていた。
その憧れの選手のマイクパフォーマンスでの決め台詞が
「俺はお前の事を愛している!」
だった。負けてしまい、仲たがいしたタッグを組んだ仲間がリングを去ろうとすると、必ずこの台詞を言うのだ。
それでも、2人1組で対戦するタッグマッチにおいて味方選手のために自分を犠牲にするその姿や、常に正統派なそのプレイスタイルに俺は憧れていた。
その憧れの選手のマイクパフォーマンスでの決め台詞が
「俺はお前の事を愛している!」
だった。負けてしまい、仲たがいしたタッグを組んだ仲間がリングを去ろうとすると、必ずこの台詞を言うのだ。