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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第9章 募る想い
その時、涙が一筋頬を伝った。

「情けない…ただの数日じゃないか…」

そうしていてもやはり愛おしく感じて心と体を奪って支配しているのは…いや、支配『されている』のは黒野自身だった。どうにもならない気持ちを抱いたまま、いつまでこの不安や寂しさが続くのか…途方もないくらいにも感じていた。
それから数日経った後もやはり肌どころかいつの間にかキスの1つも遠退いていた。しかしそんな距離感に黒野は寂しく感じていた。そうして黒野以上に愛良が限界に達していた。この日は休日だった為愛良はずっと家にいる。しかし夜になっても何も変わらなかった。機会はあったにも関わらず進まなかった。
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