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第9章 募る想い

『あの……ｯ』

そんな木佐の言葉など気にも留めない程目の前の愛良しか目に見えなくなっていた。

「木佐…さん？」
「気にしなくていい。それよりも俺の方を気にしてくれた方が余程嬉しいが。」
「そんな…ｱｯ…////」

髪を除けペロっと首を舐める黒野の舌に思った以上に声がでる。

「どうしましょうか」
「ゆーと…ｱｯ……ﾝ」
「久しぶりですからね…こうして肌を重ねるのも…」

そうして愛良の感じ方が変わっているのも理由を見抜いていた黒野。フフッと笑う黒野はそのまま押し倒した。
長い間触れ合えなかった時間を埋めるかの様に隅々までキスを落としていく。