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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第16章 黒き闇

「黒野様なら大丈夫ですよ…」
「……ゆーと…」
黒野の言葉以外はまるで聞こえないかの様にぎゅっとタキシードの上着を握りしめていた。そうしてどれくらい経ったか…手術も終わった。病室に移された黒野の傍につきっきりになっている愛良。ずっと手を握りしめては泣き出しそうな顔をしていた。
「一度帰ろうか?」
「…嫌」
「黒野なら平気だ。病院の先生も居てくれる」
「嫌!」
「…どうしたものか」
そうこうして手を妬いていると佐々倉と母親が到着した。神山は佐々倉に屋敷に送られ新田の看病に代わる。
「お嬢様、一旦帰りましょう。」
「嫌。ゆーとの傍にいるの…」
「……ゆーと…」
黒野の言葉以外はまるで聞こえないかの様にぎゅっとタキシードの上着を握りしめていた。そうしてどれくらい経ったか…手術も終わった。病室に移された黒野の傍につきっきりになっている愛良。ずっと手を握りしめては泣き出しそうな顔をしていた。
「一度帰ろうか?」
「…嫌」
「黒野なら平気だ。病院の先生も居てくれる」
「嫌!」
「…どうしたものか」
そうこうして手を妬いていると佐々倉と母親が到着した。神山は佐々倉に屋敷に送られ新田の看病に代わる。
「お嬢様、一旦帰りましょう。」
「嫌。ゆーとの傍にいるの…」

