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第16章 黒き闇

「本当にこの１年で愛良は変わったよ。子供は成長が早いと言うが…成長と言うには言葉が足りないくらいだよ…なんとしたら…どう言ったなら正しいのか…どれが正解なのか…解らないよ。」
「私にも解りませんが答えならあの子が…愛良がいつでも教えてくれますよ。」
「黒野に任せた事は正しかったと思うか？」
「少なくとも私は間違ったことがあったとは思いませんが？たとえ20歳という年の差の中、主従関係を越えて男と女であったとしても。」
「…そうか……」

そうして黒野の対応を当主は済ませていった。警察からは『見通し』と言う形ではあるものの懲役刑は逃れられないと教えられた。