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第18章 唇の媚薬

「頼むから…それ以上言わないで…？」
「ゆーと…」
「それ以上聞かされたら…ｯ」

額をくっつけて吐息が混じる距離で黒野は愛良の腰に腕を回して引き寄せると押さえることがギリギリな様子で伝えた。

「ゆーと？」
「それ以上言われたら本当に止められなくなる…だから…」
「ゆー…ﾝﾝ…」

ついばむように、何度も軽く何度も触れ合わせる…それから何度も重なる時間は長くなる。少しずつ…舌も互いに絡み合う…何度も絡める中、黒野の体を押し戻した愛良。

「ゆーと…だめ…」
「言ったろ…止められないって…」
「でも…痛くなっちゃう…」
「痛みなんざ感じなくなるよ…」