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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第18章 唇の媚薬
「ゆーと…」
「愛してる…」

そういいながらトサっと押し倒すもののやはり病み上がりもすぐのためか動きが鈍い。

鈍いだけならまだしも動きは止まってしまった。

「ゆーと…やっぱり無理しちゃ…ダメだよ」
「…ッ……」
「ゆーと…」

その一言でころんと横になり前髪を掻き上げて目を閉じた黒野。

「悪い…何にも出来なくて…」
「いいの…そのかわり横に居て良い?」
「おいで…?」

そう言い横になった愛良を抱き寄せた黒野。ケガや体に負担をかけないようにそっと腕を回した愛良は目線を合わせてはフフッと笑い合う。その時唇に触れたり、まつげの長さを確かめたりしていた。
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