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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第5章 約束
「このキスも、あれほどにまで激しくくれた物も本気じゃないことくらい解るわよ。」

そう呟きながらキスをしたばかりの黒野の唇を指でなぞった。まるでキスの余韻を消す様に…
そうして身を整えると最後にそっと巻き付くとすぐに離れ部屋を出ようとした新田に声をかけた。

「お部屋まで送りましょうか?」
「大丈夫です。戻れますので…」

そういうとゆっくりと新田は黒野の部屋を後にした。見送った後にベッドにドサリと身を投げ出すと天井を見つめていた。

「遊びと割り切って…俺が1番罪だな…」

そういうと瞼を閉じる。先程までの余韻はすっかり冷め、思い出されるのは愛良の事だけだった。
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