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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第6章 嫉妬と開花
屋敷に着きふと後部座席を開けるとスゥーっと眠りに付いている。そのまま小さく笑うと額にキスを落とし抱き上げて降ろした黒野はゆっくりとチャイムを押した。

『はい。』
「黒野です。開けて頂けませんか?」
『ただいま。』

そうして開いた扉。そこに居たのは木佐だった。

「黒野様、お帰りなさいませ。」
「帰り際にお嬢様が寝てしまわれて…」
「そのようですね」

笑いながら見つめている木佐は次の瞬間耳を疑った。

「…ン…ゆー…と…」

そう、寝言と同時に首に巻き付いていったのだ。そんな仕草にクスリと柔らかい表情で見つめていた。木佐はこんな表情を見た事はなかった。
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