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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第7章 柔らかな休息~軽井沢編~
背中にトンっと軽い衝撃と同時に愛おしい声がした。

「クロ…先に2階に上がらないでよ…」
「失礼しました。荷物と窓を開けに来ただけでございますが?」
「…1人ぼっちにしないで…」
「その事ですがお嬢様?観覧車でも言っておりましたが1人にする訳ないですが。何故その様に思われるのですか?」
「だって…」

前に回りタキシードをきゅっと握る手に力が入る。その手にそっと重ね相手の言葉を待つ黒野に愛良は続けた。

「いつも夜に目が覚めるの。その時にクロはいつも居ない…そのうちパパ達と同じように遠くに行っちゃうのかなって…それは嫌だもん。」
「お嬢様……ッ」
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