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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から

 寺井は、僕の開いていた股の間に鎮座する。まるでお茶でも立てるかのように、かしこまり背筋を伸ばし正座していた。

 そんな姿勢でありながらも、その彼女は胸も顕わにして、僕の男の部分をせっせとしごき上げてゆく。

 その光景が、なんとも珍妙で刺激的だった。


 彼女をそうさせる動機が、単なる好奇心なのか覚え始めた劣情によるものなのか、それは知らないけど。

 寺井夏美はやはり、変んな女の子だった。そして、かなりの悪趣味でもあるらしく。

 そう感じた理由は、その時――僕と彼女の視線がぶつかったからに他ならない。


「……」


 手を動かし続ける寺井は、じっと僕の顔を見つめていた。

 すなわち彼女は、僕が果てる一瞬の、その無様な顔を見届けようとしている。


 そうだと思った刹那、その眼差しに促されるようにして――



「…………あ」



 僕の絶頂は、直後に訪れていた。

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