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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
ビクリと弾け打つような刺激が、僕の身体を駆け抜けた。
それは確かに、快感なのだけど。
でも、その先は、何と言うべきか……。
「あ――えっ!?」
寺井が驚いたのは、予想以上の勢いだったからだろう。敏感な箇所からドクドクと吹き出すこの感覚は、自分自身およそ覚えのないもの。
その瞬間、目を瞑った僕は、その光景を目撃してはいないけれど。だからこそ、目を開けて事後を確認するのが怖かった。
僕が射出した液体は、きっと所構わず無遠慮に飛び散ったことだろう。快感に溺れた直後の、言い様のない落差に苛まれた。
「ねえ――」
寺井に声をかけられ、僕は仕方なくギュッと閉じていた目を開く。
すると――
「コレ、どうしよう?」
そう訊いた寺井は、少し困ったように僕を見た。
どうも咄嗟に飛散することを防ごうとして、左手を受け皿にしたらしく。まだ僕の股間付近にある彼女の両手は、僕の精液でドロドロになっている。
それを、見てしまえば――
「ご……ごめん」
僕はそう口にするつより、他にないように思って。
「なんで? 別に謝らなくても」
寺井はそう言ってくれるけど、僕の中には気まずさだけが残った。