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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
そんなわけで、結果。
「あーあ……」
僕は仕方なく、避妊具(ゴム)を求めて、深夜のコンビニへと足を運んでいた。
しかし渋々としながらもそうするのは、寺井とのちゃんとしたセックスを果たそうとする意志の表れなのだ。その点では、何と言い訳しても誤魔化しようがない。
でも、どこか辟易ともしている。
それは、コンビニに入店時。若く(たぶん、僕とそう変わらない)幾分チャラチャラとしたその店員と、顔を合わせた瞬間も同じだった。
「いらっしゃいませぇ」
自動ドアが開くとワンテンポ遅れて、その面倒そうな挨拶の声は聴こえる。若い男の店員はレジで暇そうにしながら、顔だけを上げ僕の方を眺めていた。
「……」
僕は普段ならしない軽い会釈を返し、目的の物を探す為に店内を巡回。
えっと、確かこの辺りに……あ、あった!
僕はうろ覚えながら、医薬品関係の置かれた棚を調べ、目標物を探し当てた。