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エブリデイ
第4章 欲しいの……
「あらあら。やっぱりママが一番なのねえ」
そう言ったお義母さんの腕の中に抱かれている彼は、まだ生後二か月。
私たち二人の、とても可愛い赤ん坊だ。
「すみません、お義母さん。この子、少しむずがりなものですから」
私はそう言って抱くのを代わると、これでもかと泣き叫ぶ我が子を見て、小さなため息をつく。
少し気難しい処は、私に似ちゃったのかしら。
でもいつかママの前で――優しく笑って頂戴ね。
じーちゃんとパパみたいに……。
【欲しいの……――――おわり】