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エブリデイ
第5章 それは歪であるが故、何物にも代えがたく
射精による快感の波が、その間隔を徐々に広げ。ようやくそれが止まったこの時に、一体どんな顔をすればいいのだろうか。
僕はいつだって、その正解がわからなかった。
「……ん」
その不快さに耐えるように声を漏らしつつも。僕から出されたもの、その全てを――それでも木織は、口の中で受け止めてゆく。
「あ……ああ……」
僕は申し訳なさそうに、木織の綺麗な顔を眺め。それでいて今まさに、その口内を汚していることについては、只ならぬ興奮を覚えるのだ。
僕たち二人は、幼少の頃に互いを見知った幼なじみであり。木織は今年、僕も来年早々には二十歳になろうとしていた。
そうでありながらも、そして、こんなことをしてはいるのに。木織との関係を、僕は何とも説明することができない。
だって、僕は木織に逃げ込むことしかしてなくて。彼女はさっきも言った通り、僕のことが「大っ嫌い」なのだ。