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エブリデイ
第5章 それは歪であるが故、何物にも代えがたく
デ……デタラメ、ダ……。
言葉が思うように、口に出せない。
それなのに耳だけは、至極勝手な言い分を聞かされている。
「だって良く考えてみなよ。結果的には四人とも、ソイツに気絶するまで殴られているんだ。救急車が来たの、向いの家からアンタだって見てたんだろぉ?」
タシカニ……ナグッタ、ケド……ソレハ。
「つまり、力づくなら――最初からどうにでもできたわけ、だ」
ソウ、ジャナイ……アノトキ、ボクハ……ジブンデモ、シンジラレナイ、クライニ……。
「それなのに為すがままだったのは、単に初めてのセックスが気持ち良かったからだろ? ソイツが暴れた理由は、そんな卑しい自分の欲望を誤魔化したかっただけ」
チ、チガウ……ソレイジョウ、カッテナ……コト、イワナイデ……ヨ。
「なぁ、最低だと思わないか? アンタもそんなヤツ、さっさと見限ればいいんだよ」
コ、コオリ……ボクヲ、シンジテ……。
ソシテ、ボクヲ――――!