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エブリデイ
第2章 五度目の訪問

『ねえ……誰か、いる?』



 それは――視力を失ったばかりの頃。


 私は度々、家の中でそう呼びかけたものだ。


 もしかしたら、誰もいないかもしれない。


 そんな不安が、私にそう言わずにいられなくしていた。


 そう、もしかしたら。


 この世界には、もう――


 私しかいないのだと、そんな風にこの心を震わせながら……。

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