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エブリデイ
第2章 五度目の訪問

 私に波の様に押し寄せる彼は、何時もの優しさを感じさせてはいない。


 けれど、それだから、いいの……。


 より明確に――私は彼を実感することが、できたのだから。


 今、この時――。


 私の世界の中には間違いなく――彼がいた、のだ。



「あっ、ああ――!」



 だからこそ、私のこの身体を――歓喜が駆け抜けけてゆく。

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