この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
そんなこと言われたって、恥ずかしいものは恥ずかしい。
大体「ズルい」と言えば、寺井だってそうだ。等価交換とか言いながら、なんで僕だけ全裸にならなければいけないのか。
それを理不尽と感じて――
「やっぱ、電気消すから――」
僕はそう言うと、照明のスイッチある部屋の入口へ。
そうして、寺井の傍らを通り過ぎようとした時だ。
「ええい、往生際が悪い!」
「え――!?」
それは、突然のアクシデントだった。
寺井がギュッと引っ張ったのは、僕のパンツ。それが引き下げられ、足元に絡んで僕のバランスを崩す。
その結果――。
「――うわっ!」
僕はドスンと床に尻餅をつくと、そのまま大の字に倒れ込んでしまったのだった。