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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
ソレを無造作に右手に掴み取りながらも。僕の反応に驚く、寺井。
「もしかして、痛いの? どうも、加減がわかんなくて」
そう言いながら、手の力をスッと緩めた。
「そ、そうじゃないけど……そういうことじゃ、なく……」
「それにしても、信じられないほど硬いんだ。骨もないのに、どうして?」
無邪気なその疑問に反するように、表面を軽く擦る手の動きがやけに艶めかしい。
「し、知らないよ。それより――勝手に、触らないでくれないかな」
僕はまだ胸にだって触ってないのに、との想いが一部に残っていた。
「嫌なの?」
「嫌とかじゃ……ない、けど」
そう答えながら、不意に寺井と視線が合う。
と、寺井は――
「コレ、ってさあ。興奮してるってことなの――でしょ?」
突如として、何とも微妙な笑みを浮かべた。
「? それは……そういうものだし」
捉え処のない笑みを妙に思いつつ、僕は呆然とそう答えている。
そしたら――
「つまり――私が、こうさせてる? そうだとしたら、少し不思議。でも――」
蕩けそうな瞳で、僕の昂りを見つめながら、寺井はこう囁くのだ。
「やっぱり、嬉しいの――かもね」
「もしかして、痛いの? どうも、加減がわかんなくて」
そう言いながら、手の力をスッと緩めた。
「そ、そうじゃないけど……そういうことじゃ、なく……」
「それにしても、信じられないほど硬いんだ。骨もないのに、どうして?」
無邪気なその疑問に反するように、表面を軽く擦る手の動きがやけに艶めかしい。
「し、知らないよ。それより――勝手に、触らないでくれないかな」
僕はまだ胸にだって触ってないのに、との想いが一部に残っていた。
「嫌なの?」
「嫌とかじゃ……ない、けど」
そう答えながら、不意に寺井と視線が合う。
と、寺井は――
「コレ、ってさあ。興奮してるってことなの――でしょ?」
突如として、何とも微妙な笑みを浮かべた。
「? それは……そういうものだし」
捉え処のない笑みを妙に思いつつ、僕は呆然とそう答えている。
そしたら――
「つまり――私が、こうさせてる? そうだとしたら、少し不思議。でも――」
蕩けそうな瞳で、僕の昂りを見つめながら、寺井はこう囁くのだ。
「やっぱり、嬉しいの――かもね」