この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
 ソレを無造作に右手に掴み取りながらも。僕の反応に驚く、寺井。


「もしかして、痛いの? どうも、加減がわかんなくて」


 そう言いながら、手の力をスッと緩めた。


「そ、そうじゃないけど……そういうことじゃ、なく……」


「それにしても、信じられないほど硬いんだ。骨もないのに、どうして?」


 無邪気なその疑問に反するように、表面を軽く擦る手の動きがやけに艶めかしい。


「し、知らないよ。それより――勝手に、触らないでくれないかな」


 僕はまだ胸にだって触ってないのに、との想いが一部に残っていた。


「嫌なの?」


「嫌とかじゃ……ない、けど」


 そう答えながら、不意に寺井と視線が合う。

 と、寺井は――


「コレ、ってさあ。興奮してるってことなの――でしょ?」


 突如として、何とも微妙な笑みを浮かべた。


「? それは……そういうものだし」


 捉え処のない笑みを妙に思いつつ、僕は呆然とそう答えている。


 そしたら――


「つまり――私が、こうさせてる? そうだとしたら、少し不思議。でも――」


 蕩けそうな瞳で、僕の昂りを見つめながら、寺井はこう囁くのだ。



「やっぱり、嬉しいの――かもね」

/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ