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桜舞うあの日のままで
第7章 入試
 その夜、自室へ帰った風香は、ベッドに突っ伏して思いっきり泣いた。

 悠や他の友達、両親らの前では、決して流さなかった涙を、我慢することなく解放する風香。

 風香の心は絶望感でいっぱいだった。

「これで……悠とお別れになっちゃう……!」

 メールやSNSなどでは、今後もやり取りできるだろうという見通しはついていたが、会えなくなってしまっては、「恋が実ることはないだろう」と風香は思うのだった。

 今こうして会えているにも関わらず、告白すらできていない現状を思うと、会うことすらできなくなって、仲が進展するようには到底思えない風香。




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